ヒフ科クリニックいつみ|医院からのコメント

来院される患者さまの、主な病名を取り上げてみました。
このような症状の方は、早めに受診されることをおすすめします。

水いぼ

 沢山できてしまってからでは、子どもがかゆがり、掻いたことにより、また増えてしまいます。それが原因で夏はとびひを併発しやすいです。
 取るのは痛いからかわいそうと思われ取らない方もいらっしゃいますが、もっと増えてしまう場合もあるので、早めの受診をお勧めします。

 数個の場合は除去をすすめていますが、取らない場合は感作療法と内服と外用剤を併用しています。

水虫

 趾間がふやけて切れている様な場合は市販の薬では効かず、脚の甲まで腫れて(靴が履けなくなるまで腫れて来られる方も)リンパ腺まで腫れてきます。必ず病院で処方してもらいましょう。

にきび

夏は上腕、胸部、背部まで出てくることもあります。肌の状態、季節によって処方する内容は変わります。効きが悪くなったかなと思われたら抗生剤の種類を変えるので再受診してください。

日光皮膚炎(日焼けによるやけど)

 ビーチで遊び疲れても絶対にうたた寝は危険です!
 オゾン層破壊により約5分位でも真っ赤になったり大きな水疱ができたりすることもあります。また、2~10年後にはシミが沢山出てきたり日光角化症発症の原因にもなります。
 入浴時に辛くなりたくなければ、必ず日焼け止めをまめに塗布しUVシャツを着ましょう。

日光花弁状皮膚炎、日光角化症、老人性角化腫

 レーザーで取らなくても、液体窒素冷凍凝固術で取れます。

多形滲出性紅斑

 上肢(ひじ)~下肢(ひざ)、鎖骨の辺りから急にかゆみを伴う紅斑が広がってきます。内服薬は必ず必要です。 1ヶ月後には再発しやすいので外用薬は良くなってもしばらくは塗り続けましょう。

尋常性白斑

 手足の甲の白斑は難治性でエキシプレックスによる紫外線光線治療を用いますが、数ヶ月以上の期間を要することが多いです。

掌蹠膿疱症

 5月~8月がピークで膿疱が急速に出てきます。 ビオチン治療 をしばらく続けて外用薬はこまめに塗りましょう。ウォーキング、立ち仕事で悪化します。 めくれてきた皮膚は、はさみで切るか剥がさないようにしましょう。
 3月頃から出始める水泡に、エキシプレックスによる紫外線光線治療を用いると広がらずに治まる場合もみられます。

アトピー性皮膚炎

 初夏から汗で悪化します。(日中の外用薬は液剤に代えていきます) 弱めのステロイド外用剤と内服の ビオチン治療 で必ず良くなります。 良くなってきても、外用を中止せず、せめて非ステロイド剤を処方されるまでは通院して欲しいです。

尋常性乾癬

 ひじ・ひざ・頭・爪に好発して症状がみられます。 外用剤や内服でもある程度改善しますが再発を繰り返します。
 早期に エキシプレックスによる紫外線光線治療 をされると大体は劇的に良くなります。

ケロイド・術後瘢痕

 ケロイドや術後瘢痕は、ステロイド貼付剤で良くならなければ皮下注射をします。 痛いので前処理に麻酔テープを貼って来てもらいます。
 また、エキシプレックスによる紫外線光線治療で少し内部軟化してからステロイド局所注射をすると、平坦化し治りやすいです。

ほくろ、爪の色の変化など

 ダーマスコープにて診断します。 悪性所見が見受けられる場合は、大学病院へ紹介します。

皮脂欠乏湿疹

 10月~すぐ乾燥が始まってきます。この時期に保湿を中心としたスキンケアをせずに痒い時に掻いていると、すぐに貨幣状湿疹を併発しやすいです。

自家感作製性皮膚炎

 貨幣状湿疹の悪化したもので、強い掻痒感を伴い掻き過ぎたことにより発症します。
 再発しやすいので注意が必要です。

アトピー性皮膚炎と顔面の皮膚炎

 アレルギー結膜炎・鼻炎と併発してみられる眼瞼周囲の紅斑と腫脹で年中みられるのですが、秋~冬は特に多いです。
 アレルギー鼻炎の方も季節の変わり目に顔面に紅色小丘疹の散在や乾燥を伴った紅斑がみられることがあります。

口囲湿疹

 口唇(こうしん)の乾燥のため、リップクリーム、口紅が原因のこともあるので、一時中止して外用剤を処方してもらいましょう。
 使い続けているうちに、炎症後色素沈着が口唇に残って、色味の悪い口唇になってしまうこともあります。

踵(かかと)の乾燥

 踵の乾燥・角化でストッキングがすぐ破れてしまう等の症状は、外用剤で改善されますが、角質増殖型白癬の可能性もあるので検査を受けましょう。再発しやすいです。

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